100haの壁を越える。アグリノート活用講習会で見えたドローン散布の未来
- IADA
- 4月2日
- 読了時間: 3分
石川県農業ドローン協会の白石です。
本日、2026年4月2日に農業支援アプリ「アグリノート」の活用講習会を開催しました。
「ドローンの免許は取ったけれど、これをどうやって事業にしていこう?」
「面積が増えてきて、どの田んぼをいつ撒いたか管理しきれなくなってきた……」
そんな悩みを持つ保有者や農家の方は多いのではないでしょうか。
実は、農業ドローンを仕事として成功させるために、操縦スキルの次(あるいはそれ以上)に絶対必要なスキルがあります。それが**「圃場(ほじょう)管理スキル」**です。
1,300圃場を管理して分かった「管理の重要性」

私自身、アグリノートを使い始めて3年になります。
きっかけはDJI Agrasのライセンス講習で講師の方に勧められたことでした。
今では自社で約1,300もの圃場を管理していますが、あらためて「使い続けてきて本当に良かった」と痛感しています。
当協会は2025年に設立されたばかりですが、将来的には2,000ha、3,000haと管理面積を拡大していくビジョンを持っています。
また、入会している会員の中にも、年間散布目標を600haと定めているプロフェッショナルが多くいます。
この規模を支えるのは、気合や記憶力ではなく、正確なシステムによる管理です。
「散布が仕事」という思い込みが、ミスを生む

散布代行を事業にしたい方の多くは、「上手に散布すること」が仕事のすべてだと思いがちです。
もちろん技術は大切ですが、**「事業化するなら、管理の方が重要」**と言っても過言ではありません。
よくあるのが、「地図があれば大丈夫」というアナログ管理。
しかし、アナログには限界があります。
私の感覚では、50〜100haくらいまではなんとか回せますが、100haを超えて複数年運用する場合、必ずと言っていいほど「圃場の間違い」が発生します。
毎年少しずつ入れ替わる圃場情報をアナログで追い続けるのは、現実的ではないのです。
なぜ「アグリノート」なのか?

今回の講習会では、アグリノート株式会社様にご協力いただき、ドローン散布に特化した活用法を学びました。
アグリノートの最大の強みは、GPSによる現在地の確認です。
広い農地の中で、自分が今いる場所と登録された圃場を画面上で照らし合わせることで、誤散布を物理的に防ぐことができます。
今回の講習では、以下の内容を深掘りしました。
なぜ、プロの現場にアグリノートが必要なのか
他のアプリと比較した際の優位点
ドローン散布に特化したスマートな活用術
【新機能】衛星リモートセンシングの可能性
協会が目指すのは「農業インフラ」を支える仲間づくり

まだアグリノートに触れたことがない方には、少し難しく感じた部分もあったかもしれません。
しかし、受託面積が増えたとき、必ずこの「管理の重要性」に気づくはずです。
私たち協会の役員は、長年の散布経験と、そこでの苦い「失敗」を糧にしています。
会員の皆さんが1年でも早く事業として軌道に乗れるよう、こうしたノウハウを惜しみなく共有しています。
協会は単に「仕事を振る・受ける」という場所ではありません。
1社では受けきれないような大面積の依頼が来たとき、協会という枠組みで協力し合い、農家さんの期待に応える。
そうすることで初めて、ドローン散布は日本の農業インフラになれると信じています。
今後も会員向けの講習会を通じて、地域農業に貢献できるプロ集団を目指していきます。

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