難しいからこそチャンス!農業ドローンで粒剤散布を仕事化するための再現性ノウハウ
- IADA
- 4月19日
- 読了時間: 3分

「農業ドローンで仕事をしたい」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのはカメムシなどの「液剤散布(防除)」ではないでしょうか?
確かに防除は花形ですが、実は今、現場で本当に求められているのは「粒剤散布」です。
しかし、多くの業者が「設定通りに撒けない」「精度が出ない」という理由で敬遠しているのが実情です。
「難しいからやらない」では、農家さんの困りごとは解決できません。
私たち石川県農業ドローン協会が、なぜあえて難しい粒剤散布にこだわり、講習を行っているのか。
その理由と、農業ドローンを仕事にするための本質をお伝えします。
農業ドローン仕事の現状:ラジヘリの補完から独自の領域へ
現在、カメムシ防除などの大規模な液剤散布は、まだラジヘリが主流です。
ドローンは、ラジヘリでは小回りが利かない場所や、手間のかかるエリアを補う役割を担ってきました。
※最近ではドローンの大型化が進み、ラジヘリに匹敵する能力を持つ機体も登場していますが、その進化についてはまた別の機会にお話ししますね。
今、私たちがドローン散布代行業者として特に力を入れているのは、ラジヘリでは対応が難しい「粒剤散布」です。
粒剤散布の3つのカテゴリー
肥料:成長に合わせた追肥
除草剤:雑草対策の要
種子:直播栽培への応用
これらは水稲栽培において欠かせない工程ですが、実は非常に高いハードルが隠されています。
「粒剤は設定通りに撒けない」という業界の壁
「液剤も粒剤も、ボタン一つで同じように撒けるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、現実は甘くありません。粒剤は、液剤のように設定した数値がそのまま正しく吐出されないのです。
原因は主に2つあります。
物理的な差異:粒の大きさや比重が製品ごとにバラバラであること。
センサーの限界:比重が軽いため、機体の重量センサーで正確に測定しにくいこと。
この「精度の不安定さ」から、自信を持って粒剤散布を請け負う業者は驚くほど少ないのです。
その結果、本来必要な時期に追肥や除草がしたくても、代行業者が見つからず、農家さんが無理な栽培計画を強いられるという悪循環が起きています。
「再現性」への挑戦。誰でも精度の高い散布を可能に
私たちの役割は農業支援です。 「難しいから」と背を向けるのはナンセンス。
そこで当協会では、昨年から「誰でも再現性高く粒剤散布ができる方法」を徹底的に模索してきました。
そして、先日の講習会(座学・実地)では、DJI Agras T50/T30 を用い、以下のポイントを重点的にレクチャーしました。
自動航行の活用:人の手に頼らず、正確なルートを走行する。
テンプレート作成の極意:機体やファームウェアのバージョンによって生じる「最大30%の誤差」をどう埋めるか。
特殊なシャッター開度調整:従来の重量キャリブレーション(T30以前で必要だった20kgの粒剤確保など)が難しい現場でも、精度を出す秘匿性の高い手法。
このノウハウがあれば、これからは自信を持って粒剤散布の依頼を受けられるようになります。

農業ドローンを「本当の仕事」にするために
農業ドローンは、免許(ライセンス)を取ることがゴールではありません。
そこはあくまで「スタートライン」です。
取得した後に、いかに現場の課題(=粒剤散布の精度など)を解決する知識と技術をアップデートし続けるか。
そこで、仕事としての費用対効果に大きな差がつきます。
「もっと農家様の役に立ちたい」「ドローン散布を本格的な事業にしたい」という方は、ぜひ当協会の追加講習をチェックしてみてください。






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